走って、走って
鬱々としていた休日。天気は曇り。気持ちは全く晴れなかった。そんな中家でゴロゴロしていて、ふと窓を開けると、心地良い風と雲の間から差し込む日の光。
居ても立ってもいられなくなり、すぐに着替えて走りだした。
いつもより速いペースで走る。息が続くか続かないかの瀬戸際のところで走る。何を目指して走っていたかというと、自分が好きな自然がたくさんある場所へ。
約10分走り、目的地に到着。スタジアムを一つ立てられるような広大な畑と、周りに散らばる木々。丘の上にあるせいか、遠くを見渡しても高い建物が見当たらない。 清々しい気分になる、お気に入りの場所だ。
歩いていると、畑の一区画に菜の花が咲いていた。自分が菜の花に目を向けるのと同時に、陽の光が菜の花に差し込む。あまりにも綺麗で、涙がこぼれそうになった。 花を見て涙を流す経験なんて、初めてだった。
大事なもの、本当に守りたいものは実は数少ないと思っている。家族との時間と笑顔、自然との繋がり、共に笑い合える仲間。これだけあれば、人生は豊かにすごせるんじゃないかと思う。
それらを得るために、今は働く。目標を明確に定めて、全てはその目標のためにつなげる。
目標を、具体的にしていく手段やスキルを今は身に付けていると思えばいい。そう思う。