自分が日本でタイニーハウスを建てるとしたら?解決したい疑問点を洗い出してみた
photo by Tammy Strobel (http://www.rowdykittens.com/)
アメリカ発のムーブメント、タイニーハウス。サブプライムローンに苦しんだ人達が幸せな暮らしとは何かを考えなおし、ローンを組まずに必要最小限の広さの家を建てて暮らすという動きが広まっています。
自分も将来の住まいの一つの選択肢として、タイニーハウスを選択するかもしれないので、関心はとても高いです。しかしながら、一生を添い遂げる長い付き合いになるのが家というものですから、当然疑問も生まれます。以下では、自分がタイニーハウスを建てると仮定した時、どんなことが課題になるかを考えてみました。
ここで挙がった課題をどう解決していくかを検討するのは、また別の記事で書いていきたいなと思います。
そもそもタイニーハウスって?
タイニーハウスとは、約10 ~ 20m2という小さな面積の家のことで、その面積の中にキッチンやベッドルーム、リビングやバスルームなどを自分の好きなようにデザインして築きあげる小屋のような家のことです。その形態はコンテナのようなものもあれば、車輪がついていて家ごと移動できるものもあればと様々です。
メリットとしては、小さく家を建てる分、建築コストがとても安いことが挙げられます。コストも調べたところ100~300万で建てられるそうです。また、移動もできる車輪付きタイプのタイニーハウスならば、住む場所んに制約がなくなり、移住も簡単になるという、機動性も注目されています。
モノを所有せずシンプルに暮らす、アメリカ発の「タイニーハウス・ムーヴメント」| WIRED.jpで紹介されているように、アメリカでは2000年代頃から、大量消費社会に対して、なるべくモノを持たず、小さな家にシンプルに暮らすという「Tiny House Movement」が盛んになってきたようです。この動きを日本でも広めようと、日本各地でタイニーハウスを作るワークショップを行っている竹内友一さんは、リーマン・ショックやサブプライムローン問題があり、住宅ローンを一生払い続ける生活に疑問を感じる人が、シンプルな暮らしに目覚めるということが多かったのではと考察しています。
タイニーハウスに関する本を読んでみて
とても関心の高いムーブメントだったので、現在、タイニーハウスで生活しているRowdyKittens のタミーの著書をKindleで購入して読んでみました。
その中の一節に、こんな一文がありました。
つまりこの本は、一言で言えば自分とお金、時間、モノとの関係を見直し、いったい何が自分を幸せにしてくれるのかを、もう一度考えてみるための本だ。
今、自分が感じている問題意識と、かなり近い事が書いてあり、住まいについて見なおしてみるのは必要なのではないかと再認識させてくれた本でした。実際にタイニーハウスをどうやって建てていったかもストーリー形式で書かれていて、一気に読むことが出来ました。
タイニーハウスに対して生じた疑問点
本やブログ記事を通して、ひと通りタイニーハウスについての魅力を認識しましたが、いざ日本で建ててみようか!と言われると、まだアクションは取れませんでした。確認したい事が色々あったので、それを書き留めておきたいなと思います。
- 建築法など、法律との兼ね合いはどうなのか
- 地震が起きた時、安全は守られるか
- 子供一人が大人になった時まで、タイニーハウスは対応できるか
- タイニーハウスのムーブメントが進んでいない日本で、タイニーハウスを建築してくれる業者はいるのか
- タイニーハウスを建てた人は図面は自分で描いているのか
- ピアノなど、楽器を置くスペースはあるか
- 自然が多いところで、断熱性は問題ないのか
- 建築を業者さんにお願いすることになっても、コストは数百万円程度になるのか
自分が望む住まいと、タイニーハウスはどうマッチングするのかは、実際にもっと調べてみないとわかりませんね。日本でタイニーハウスを建てていこうする動きをとっている団体も増えているようですので、個別に質問をしてみようかなと思っています。
とはいえ、タイニーハウスは自分にとってとても魅力的な住まいの形です。もっと深く調べていきたいと思います。